みなさん こんにちは 早いもので2022年も今日で最後ですね!
天王寺動物園にとって、2022年は『動物への思いやりにふれる』をテーマにした「ふれんどしっぷガーデン」がオープンしたり、『水辺の原風景をアイファーに』を合言葉に初のクラウドファンディングに挑戦したりと、皆様の応援に支えられて、多くのことにチャレンジができた1年となりました。
本当にいつも応援していただきありがとうございます🙇🙇♀️🙇♂️
そんな2022年は寅年でしたので、今年最後の締めくくりにアムールトラ・風くんのこの1年の奮闘をお伝えしたいと思います。
タイトルから、おっ、ついに!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。なぜなら、このブログは以前のブログの続きでございます。ですので、前のをまだ見ていない!という方は、是非こちらのブログを先にご覧ください
前回のブログを投稿したのが、2022年2月でしたので、その後の風くんのお話をしたいと思います。
ブログ内の動画では、ギリギリ全身が屋内に入った状態で、ごはんを食べているところがご覧いただけたかと思うのですが、実は、前から見るとこんな感じになっておりました。
記録用のため画質が粗くてすみません
実は、前肢を伸ばしてお肉を近くまで滑らせてから食べておりました
この調子で、なかなか前に進めなかったので、ちょうど動画をアップした頃(2月中旬)ぐらいから、屋内展示室に隣接した倉庫からごはんをトングで直接渡してみることにしました。
最初は、呆然と眺めるだけだった風くんでしたが、徐々に近づいてトングに手を伸ばし、床に落としてから食べるようになり、
次第に口で直接お肉を受け取って食べられるようになりました。
この時点で、全身(尻尾の先まで)しっかりと屋内展示場に入って食べられるようになったのですが、1ヵ月以上同様の取り組みを続けていても、2歩進んで2歩下がるというような状況で、なかなか進展が見られず、一旦お肉作戦を断念せざるを得なくなりました
そこから、ほかにも作戦は立てたのですが、夏になり暑さの影響もありそうだったので、夏は屋内展示場への取り組みは一旦中断することにしました。
そこで、趣向を変えて、夏の間は屋外でしっかり楽しんでもらう方向に切り変え、これまでも好きだったプラスチックのおもちゃに加えていくつか新しいおもちゃも試してみました。
👆これは、麻袋にエランドの敷き藁を入れたものです。
これらのおもちゃの反応が非常によかったので、秋になり涼しくなった10月中旬、今度は屋内展示場におもちゃを入れる作戦に切り替えてみました。
すると、これが風くんに大ヒット!!
※最初は、屋内展示室に取りに行ったおもちゃを寝室で遊べるようにしていました。
すると、数日たったところで風くんが自ら屋内展示室の中にスッと入っていく姿が見られるようになったのです
これには私たちもビックリしました。
そこからいろいろなおもちゃを駆使して風くんに屋内展示室は楽しいところだよ~とアピールし続けたところ、約2ヵ月をかけて今ではここまで入れるようになっています。
こちらも画質が悪くてごめんなさい
ちなみに、今現在はオジロワシの銀がトラ舎の一室で養生中ですので、音が出てしまうおもちゃは少しストップして、別の方法に切り替えて取り組みを続けています。
風くん自身、かなりリラックスして部屋に入ることはできるようになりましたが、まだこの中でくつろぐ様子などは見られておらず、あくまでも部屋の中を見に来る。というレベルですので、まだまだこれらの取り組みを続けて、風くんにとって楽しいと思えることを増やし続けられたらなぁと思っています。
このとおり、風くんはこの1年間密かに頑張ってまいりました。
いつかトラ舎の中で、どこでも風くんが好きに居場所を選ぶことができるようになればよいなぁと思っています。
それでは、この1年もたくさんの応援本当にありがとうございました。
みなさま、どうぞ来年もよろしくおねがいいたします。
〈おまけ〉
年越しそばならぬ、年越し青草?を食べるホウちゃんとともに、みなさまどうぞよいお年をお過ごしください