遊具を再検討

ジャガー

みなさんこんにちは。つっちーです。

今日はジャガーのロンについてのお話しです。
↓カメラ目線のロン

先日、ロンの展示場を見て「展示場にゴムタイヤやプラスチックのボックスなどの遊び道具が無くなったけどどうして?」とご質問がありました。

まず、ゴムタイヤが無くなった理由についてはこちらの写真をご覧下さい。食い破られたタイヤ。

ジャガーという動物は非常に噛む力が強いこと有名ですが、まさかゴムタイヤまで噛みちぎると思っていなかったので驚きました。中のワイヤーが露出してしまい使い物にならないので展示場から回収しました(タイヤの破片は回収できています)。新しいゴムタイヤを展示場に入れていない理由は後でご説明します。

続いて、プラスチックのボールやボックスを回収した理由についてです。
ロンは昨年に歯の治療を行い、現在経過観察をしています。遊具を強く噛んで歯を痛めないように、かたいプラスチックのボールやボックスを取り除きました。しかし、遊具がないと遊ぶ行動が減ってしまうかもしれません。そこで、遊具の材質を見直し、比較的柔らかい材質である木やワラなどを展示場に入れています。

ゴムタイヤ関しても、首に掛ける、前肢で転がすだけなら良かったのですが、引きちぎるほど強く噛んでしまうのは避けてもらいたいので、新しいタイヤは入れていません。

現在遊具として使っているのはこちら↓

以前ブログでもご紹介したわらボールです!
ブログはこちらから→https://www.tennojizoo.jp/blog/7779/


わらには草食獣のにおいを染み込ませています。エランドやヒツジなど、においのバリエーションは少し増えました。ロンは草食獣のにおいによく反応し、ボールを壊して中に顔を突っ込んだりしています。試しにボールの中に牛肉を入れたこともありますが、肉を食べ終えるとその後は遊具としては使用しませんでした。

さらにこれも↓
シンプルにわらを上下で縛った「わら束」

中にマタタビを入れるとボロボロになるまでこねくり回していました。わらボールに比べ壊しやすいのがいいのか、よく遊んでいました。

そしてこれも↓

樹木の枝

これらは園内の植物を剪定した時にもらってきました。ヤマモモ、カシ、ネズミモチ、ウバメガシなどいくつか試してみました。大きさ、種類、葉っぱの有無など条件を変えながら与えています。

このように歯の状態を考慮しながらいくつかのエンリッチメントを試しています。今後も、ロンにやさしく、そして生活の刺激になるような遊具を検討していきます!

おまけ

日の光が神々しいロン

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