みなさん、こんにちは
先日、コオイムシについてブログを書きましたが今回も同じ国内に生息している水生昆虫について。そのため、昆虫の写真が出てきます。苦手な方は前回同様気を付けて下さい
それでは、今回もブログにお付き合いのほど宜しくお願い致します!
今回の主役はその名も「ウォータースコーピオン」です。直訳すると「水のサソリ」ですね。でも、分類上は本当のサソリではなく、あくまでも英名ではこう呼ばれているだけです。
サソリのイラスト
※話が少し逸れますが、実は日本にも本当のサソリが生息しており八重山諸島などで見られるそうですよ
では、「水のサソリ」と言われる水生昆虫の写真をご覧ください。
確かにサソリに似てるかも。ちなみに大きさは3〜4cm程
しかし、和名(日本で呼ばれる種名)ではサソリなんて呼ばれていません。
さて、ここで問題です。この水生昆虫の種名は次のうちどれでしょうか?
- フエフキムシ:吻(口)が笛のような形をしている
- シャミセンヒキ:手が三味線を弾いているように見える
- タイコウチ:手が太鼓を叩いているように見える
- シャクハチムシ:尺八に形が似ている
さて、どれでしょうか?
正解はこちら!
③のタイコウチ(太鼓打)です
カマを動かしている姿が太鼓を叩いているように見えたことからこのように名付けられたと言われています。昔の方はネーミングセンスがありますよね〜!
生息場所は日本では北海道を除き全国的に分布し、国外では朝鮮半島や東南アジアにいます。水田や池の水深の浅い場所で砂や泥の中に身を潜めてカマを使い獲物を捕らえ、吻を突き刺し消化液を送り込んだ後に体液を吸います。野外では下の画像のように擬態しています。
写真中央にいます。手を広げて獲物を待ち構える様子。
お尻から伸びている棒状の物は呼吸官といい、この官を水面から出して呼吸をします。そのため水深が深いところでは息ができなくなってしまうので溺れてしまうこともあります。
オスとメスを見分ける方法は大きさで比べるとわかりやすく、大きい方がメス、小さい方がオスです。
上がオス、下がメス
見た目にも多くの特徴があるタイコウチですが、生態でも興味深いことがあります。
それは「擬死」です。
つまり「死んだふり」ということです
水槽の水を換える時に持ち上げるとこの通り。
全く動きませんタタイコウチのような水棲昆虫には多くの天敵がいるため自分の身を守るためにこのような生態が身に付いたのかもしれません。
タイコウチも7月からアイファー地下1階日本の里エリア前で展示をしています。
殆ど動かずに隠れている為、水槽内であっても見つけることが難しいですが、是非とも水槽内を隈なく探して下さい
それでは、今日はこのへんで!
おおきに〜
P.S 先程の野外の写真に3匹写っているの気付きましたか?
3匹見つけていたあなたは凄い!