『鳥のセカイ』オープンしました!

飼育員ブログ

 

みなさまこんにちは

担当者より、11月21日にオープンした新施設「鳥のセカイ」についての内容です。

オープンに伴い、キジ舎で暮らしていた鳥たちの引っ越しを11月13日に行いました。

また、今回の施設では、以前のキジ舎では、見ることが出来なかったニホンキジやカモ類、シロフクロウもご覧いただけます。

シロフクロウ(オス)↓

マガモ↓

今回のブログでは、キジ舎からの引っ越しについて紹介しようと思います。

11月13日に引っ越しを行いましたが、もちろん施設が完成したあとすぐに動物を移動するわけではありません。私たち人間と同じように、危険がないかチェックしたり必要なものを準備してからの引っ越しになります。

夜の間木の上で休む種類が多いため、私たちははじめに止まり木の設置を行いました。

夜間に休むための高い位置の止まり木としてキーパー通路に近い部分に1本と園路に近い部分に1本の計2本はマストで全部屋に設置しました。

私たち飼育員も鳥たちからすると怖い存在になってしまうこともあるので飼育員が出入りする扉から離れた位置(園路に近い部分)にも設置する必要がありました。

また、地面一面が砂であることと隠れ場所となる場所が少ないことから地面に草を生やしたいと考えて、イタリアンライグラスとトウモロコシの種をまきました。

↓オシドリ

 

実はこれはダメもとで行いましたが、ありがたいことに大体の部屋で芽を出してくれました。

このかいあってか、地面を掘って根っこを食べる種類のニジキジは芽を掘るために以前のキジ舎よりも下にいる時間が長くなったように思います。

↓ニジキジ

特に怖がりな個体に対しては手作りの隠れ場所も設置して、いざ引っ越しです。

引っ越しの際には、もちろん鳥にも人にもケガがないようにすることが一番ですが、引っ越し先の部屋を間違えないようにすることも重要です。そのために事前の打合せや資料の作成等も行い、移動に備えました。

当日は10人程度の職員で、体重測定や足環・トローバンの確認、状態のチェックなどたくさんの作業をなるべく素早く確実に行う必要があります。獣医やベテラン職員の手を借りながら、無事に全羽の移動を完了することができ、一安心です!

キジ舎と鳥のセカイで大きく変わった点は、なんといってもサインの充実度だと思います!

キジ舎では、鳥の種類と生息地の情報程度でしたが、詳しい体のつくりを説明した看板やその種類にまつわる情報も掲載しています。

鳥の図鑑のような施設となっていますので、ぜひぜひサインにも目を向けて、実物の鳥と見比べて、発見してもらえると嬉しいです。

天王寺動物園の鳥の施設といえば、鳥の楽園を思い出す方が多いのではないかと思います。

鳥の楽園では、羽ばたく鳥の様子を見ていただき、鳥のセカイではじっくり間近に観察する…というように来園者の方それぞれの楽しみ方を見つけてみてください★

出来たばかりの施設ですので、これからの変化もぜひ楽しみにしていてください!

 

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