みなさまいかがお過ごしでしょうか?
サバンナゾーンにいるグラントシマウマのチサトとエランドのミナミですが、採血を目指したハズバンダリートレーニングを始めました
定期的に採血を行うことで、2頭の血液性状を知り健康管理に役立てていきたいと思っています。
(こんな感じで2頭同時に頑張っています。)
今更ですが“ハズバンダリートレーニング”とは何なのかお伝えしておくと・・・✍
今まで麻酔下や保定下でしか行うことができなかった健康管理を動物たちに協力して行動してもらい行うことです。
特に大型の動物は麻酔を打ってからしか治療や検査をすることができないことが大半です。
しかし、トレーニングを行うことで麻酔を打つこと自体のリスク軽減や、動物のストレス軽減、また、柵ごしに行うことでヒトの安全性の確保をすることができます。
(もちろん麻酔下でしかできないような検査もあります。)
さあ、明日からでも採血しましょう!と言いたいところですが、
ヒトのように腕の血管を快く差し出してくれるわけもなく練習が必要です。
ミナミの場合は首の血管から採血予定のため、最終的に注射針を刺しても動かずじっとしてくれるように段階を踏んで練習していきます。
じっとしていてくれた時には大好きなペレットをあげます。
(このブログを書きながらふと思ったのですがヒトの採血の時にはご褒美無いですよね、あったら苦手な人も克服できるのでしょうか?あっ、献血ではジュースもらえますね)
現在は、首に触ることに慣れてもらったり、ペンの先で突いてみたりと注射針の穿刺の刺激に慣れてもらえるように練習中です。
また採血は獣医さんにしてもらうので、獣医さんの存在にも慣れてもらえるように定期的に来てもらい、悪いことをする人たちではないと思ってもらえるような練習もしています。
(獣医さんと一緒に練習中)
ここでトレーニングをしていますので
見かけた際は“そっと”応援してもらえると嬉しいです
実は採血の練習と並行して削蹄の練習も行っています。
飼育下は限られた環境なので自然に削れるはずの蹄も削れにくくなります。グランドの地面に削りやすくなるような環境を準備すると同時にトレーニングで削る練習をしていけたらと考えています
(実はもう前脚を板の上にのせ、やすりで少し削るところまでできるようになりました。)
ミナミもチサトも(そしてかく言う私も...)新しく挑戦することなので気長に動物たちが楽しくトレーニングに参加してもらえるようにやっていきたいと考えています。
(トレーニング後のまったりミナミ)
(サラダバー食べ放題のチサト)
続報が出せるように頑張ろうね!
おまけ
採血トレーニングがもうできるキラキラ瞳の幸弥