梅の花もピークを迎え、当園のサバンナエリアではミモザが満開です。
前回のブログを読まれた方はピンときたと思いますが、梅のような柄の動物といえば…
はい、もうジャガーですよね!!
ということで、ジャガーとはなんぞや?!は前回で少しは説明できたかなと思いますので、今回は当園で暮らしている2頭のことについて話していこうと思います。
【ロンと小春】
当園には、ロン(現在11歳のオス)という個体と、小春(現在4歳のメス)という個体がいます。ロンは生まれが中国の山東省で、2019年に当園にやってきてくれました。体色は黄色く、体もがっしりとしています。
⇩ロン
一方、小春は生まれが静岡ですが、元々当園で暮らしていたジャガーの子孫にあたります。体色は黒変種と言って、黒い体をしています。真っ黒といえどもその中でもしっかりとジャガー柄が見えます。特に太陽の光が当たるととてもハッキリ見えて美しいですよ!!
⇩小春

【ロンとおもちゃ】
では、まずロンのことからお話しようかと思います。ロンの写真をご覧になられると「堂々と」「優雅な」「威厳のある」など王者にぴったりのイメージをお受けすると思います。
が、が、が、実は違います(笑)!!ロンはとってもビビりさん……いえ、とても慎重派なんです!!
新しいもの、例えば、ロンが喜ぶだろうと思って置いたオモチャに対して、なかなか近づかず放置で触ってくれなかったり、避けて通ったりします。とにかく、手を付けるというか鼻を付ける(→嗅ぐ)までに意外と時間がかかるのです。そのため、小さいものから徐々に置いていく、薄いものにする(ちょうど共同研究で用いていたものが活かされました…!)、オモチャに好きな香りをつけるなどの工夫をしてみました。
↓オモチャ(段ボール)を嗅いだり舐めたりしている様子
⇩ペタペタ…とロンの足跡がついてる!!♡
そうするとロンがオモチャに興味を持つようになり、においを体にこすりつけるために寝そべったり、齧ったり、破いたり、いろんな行動が徐々に増えていきました。そんな段ボールは夕方になると、バラバラだったり、よだれでべっとりになっていたりしました。
ところで、「好みの香りとは??」「何で香りなのかな?」と思いましたよね(笑)
動物は自らのテリトリーを歩き回って、なにか変化がないか調査します。その変化を感じ取るために、目で見ることはもちろん鼻で嗅ぐことも情報収集にとても役立ちます。そのため、ジャガー舎でも展示場にいろんな香りを撒いてみています。そこで用いているのは、お料理に用いるスパイスです。刺激的なものは避けて、シナモン、ウコン、ナツメグ、加えてAmazon欲しいものリストで買っていただいたキャットニップ(西洋マタタビ)を日替わりメニューでチョイスしています。
⇩スパイスを体に擦り付けるロン
⇩板根に付けたスパイスにこすりつけている途中の変な顔!
ちなみに、ウコンを使ったときは、あごの下が黄色くなります(笑)
それから、一番効果的なスパイスは何だと思いますか?でもこれはまた今度お話しますね♡些細なことですが、嗅覚エンリッチメントととして、本来すべき行動を再現して、ジャガーらしい一日のきっかけになればと思っています。
また、昼頃からは左端の展示場も開放するときに、お肉をいろんなところに隠すようにしました。いきなり一番上だと気づいてくれないので、一番下、下から二番目、三番目…とお肉を置く範囲を増やしていきました。「この上に置いてるよ~」と分かるように点々と肉汁もこすりつけながら。すると嗅ぎながら少しずつ立ち上がり、登って登って登って…一番上に前足が届くところまで行ってくれるようになりました。それから日々続けるようになると、格子にひっかけたり、擬木でも違う向きの枝に置いたりしているうちに、肉を置いていたポイントを覚えて、すべて確認するようになり、行動する範囲がますます増えていきました。
⇩はじめは、「よいしょよいしょ」と登っていましたが、最近は「ひょいっ!」と余裕です。

もちろん休憩している時間もありますが、何もやることがなくただ寝ているというよりは、やることをしっかり取り組んでから休息を取ることができていればいいですね。様々なことに取り組むことがロンの一日の豊さに繋がればと思っています。またアイデアを生み出していけたらと考えています。
今回はここまでにします、長くなりそうなので…(笑)しかし、書きすぎやん(笑)!
ジャガー担当 河野


