一歩ずつ、一緒にできるようになったこと

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みなさん、こんにちは

マレーシアからゾウたちが来てくれて、早いもので3ヶ月になろうとしています。

この約3ヶ月間、毎日たくさんの発見があり、ゾウたちには驚かされてばかりの時間を過ごしています

今日はその中から、ゾウたちと一緒に少しずつできるようになってきたことを、私の感じた驚きとともにお伝えしたいと思います。

はじめて触れた「肢」

これまで、ゾウの体に触れる機会は何度かありました。
体に触れたり、餌を渡すときに鼻に触れたり。

しかし、「肢」はこれまで触れたことがありませんでした。

ゾウにとって肢はとても大切であると同時に、触れるには危険も伴う場所です。
そのため、安全にケアを行うためには、技術だけでなく信頼関係が欠かせません。

今回、ケアの中で初めてその肢に触れさせてくれたときの感触は、今でもはっきりと覚えています。

アモイ(Amoi)の前肢ケア

「触れさせてくれた」という事実だけでなく、そこに至るまでの関係性の変化を感じた瞬間でした。

同じゾウでも、肢の感触がそれぞれ違っていたことにも驚かされ、胸が熱くなりました。

チームとして受け入れてくれていること

これまで天王寺動物園で直接飼育を行っていた頃は、新人飼育員がゾウの肢に触れさせてもらえるようになるまでには何ヶ月もかかり、実際にケアをさせてもらえるまでには1年近くの時間が必要でした。

それは、「肢に触れる」という行為が、ゾウにとってそれだけ慎重になるべきものだからです。

今回印象的だったのは、肢に触れさせてくれるようになったことだけでなく、複数のスタッフが同じように触れることができたことでした。

これは、ゾウたちが特定の一人だけではなく、私たちチーム全体に対して警戒していないことの表れだと感じています。

ゾウとの“対話”

ケアやトレーニングを進める中で、ゾウたちが私たちの意図を汲み取り、応えようとしてくれていることも強く感じています。

ダラ(Dara)の後肢ケアの練習風景

こちらが「こうしてほしい」と伝えたとき、一度でうまくいかなくても、「これかな?」とさまざまな動きを見せながら応えようとしてくれます。

「もう少し」「あと一歩」といった場面でも、もう一踏ん張りしてくれることもあり、そのやり取りの積み重ねの中で少しずつ前に進んでいる実感があります。

私たちにとってトレーニングは、一方的に何かをさせるものではなく、ゾウとの対話のような時間になっています。

自分から関わろうとする姿

また、日々の中では、ゾウたちがしてくれたことに対してしっかりと褒めることを大切にしています。

特にアモイ(Amoi)とダラ(Dara)は、どちらかがトレーニングをしているときに、相手が褒められている様子を見ると、「自分もやりたい」と言わんばかりにトレーナーのもとへやってくることがあります。

順番を待ってほしい場面もありますが、その様子からは前向きに関わろうとしている姿勢を感じています。

ゾウたちがどのように受け止めているのかを人の言葉だけで表現することはできませんが、少なくとも今は、無理に何かをさせているのではなく、ゾウたち自身が関わりを選んでいる時間になっているのではないかと感じています。

クラッ(Kelat)との関わり(マストの中で)

また、クラッ(Kelat)については現在マストの状態にありますが、日々の様子を見ながら、ケアやトレーニングに関わってくれる場面も見られています。

状態に波がある中でも、その時の様子に応じて、無理のない範囲で関わりが続いていることを感じています。

クラッ(Kelat)の前肢ケア

マレーシアからつながっているもの

今回の取り組みにあたっては、世界中で数多くのゾウのトレーニング指導をされている海外の指導者の方を招いていますが、クラッ(Kelat)、ダラ(Dara)、アモイ(Amoi)の理解の早さや反応の良さにとても驚かれていました。

こうした姿を見ていると、これは日本に来てからの短い期間だけで築かれたものではなく、マレーシアで丁寧に人が関わり育てられてきた積み重ねがあってこそだと感じています。

言葉は違っても、雰囲気や関わりの中で同じように私たちの意図を感じ取り、応えようとしてくれる。

このような関係性があったからこそ、日本に来てからも順調にケアへとつながってきているのだと思います。

おわりに

今では、3頭の肢のケアだけでなく、口の中で体温を測るといったケアなど、少しずつ多くのことをさせてもらえるようになってきました。

アモイ(Amoi)の体温測定

ゾウたちがしてくれることは、どれも当たり前ではありません。

一つひとつの行動の中に、これまでマレーシアで積み重ねられてきた関係性と、今日本で築かれている信頼の両方があるのだと感じています。

これからも、ゾウたちが教えてくれていることを大切にしながら、向き合い続けていきたいと思います

 

おまけ

5月のとある日、AmoiとDaraがトレーニングが終わった後に仲良くご飯を食べているところです。

まったりした空気感を、よければ一緒に味わってください♪

DaraとAmoiのおうちごはん

DaraとAmoiのおうちごはん

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