夜行性動物舎より

みなさんこんにちは

本日は夜行性動物舎からのお便りを紹介します!


先日のブログで藁(わら)を活用したエンリッチメントについて紹介しました
まだ見てないよーという方は以下のリンクからご覧いただけます♪
https://www.tennojizoo.jp/blog/7779/

前回はジャガーをとりあげましたが、夜行性動物舎のレッサースローロリスの展示場にも植物を活用したエンリッチメントを取り入れています

↓スローロリスのピー(メス)

スローロリスは樹上生活者であり、一日のほとんどを樹上で過ごします。
展示場には葉の生い茂る樹を入れて活動範囲を広げることはもちろん、植物のつる※で編んだ籠を吊り下げて休憩場所として活用できるようにしています
※園内でとった葛(クズ)を使用しています

↓その様子がこちら

早速使ってくれていました
(この籠も、わら編み講師ことアイデアマン職員が作ったものなんですよ~

また、せっかく籠の中で休んでくれるのならその時に体重測定ができるのでは?
ということで、吊り下げ式のはかりに籠を吊り下げています。

↓こんな感じ

ちなみに、㈱クボタ様が寄贈してくださった体重計を使用しています
https://www.tennojizoo.jp/blog/7063/

皆さんからも見えやすい位置に設置しているので、運が良ければスローロリスのセルフ体重測定をご覧いただけるかもしれません
(体重計は園内で共有して使用しているためスローロリスの展示場に設置していない時もあります)

実際にはかれた時の様子がこちら
↓じゃじゃん

スローロリスは休憩に、飼育員は体重を知ることができて一石二鳥です
今後も継続して記録しスローロリスの健康管理に役立てます
↓しばらくすると自動で電源が切れるため、数値がご覧いただけない場合があります。ご了承ください。

また、最近はスローロリスの展示場にカメラを設置していることがあります。

このカメラは「センサーカメラ」といって、赤外線を照射することで暗い所でも撮影が可能であり、野生動物の調査などでよく用いられています。
現在、このカメラを使って、スローロリスが1日のうちどれくらい木から降りて地面で行動しているのかを調査しています。
↓実際に撮影した動画がこちら

冒頭にもあったように、スローロリスは樹上生活者です。今撮れているデータでは、地面に下りて活動している時間は24時間中1時間ほどでしたが、その短い時間も良い環境にできるよう展示場に適した床材を検証していきたいと思います。


夜行性動物舎にお越しの際はぜひゆっくり観察してみてください

おまけ


意外と早い!!

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