ジャガーのルースが本日死亡しました

飼育員ブログ

本日10/22の午前中に、体調不良をお伝えしていたジャガーのルースですが、麻酔をかけて検査を実施しましたが、その後麻酔から覚醒をしている途中に容体が急変し、心肺が停止いたしました。

すぐに酸素吸入や心臓マッサージ等緊急蘇生の措置も試みましたが、残念ながら、17:50に死亡を確認しました。

お昼にもお伝えしたとおり、少し前からルースの体調が悪いように思われ、動き方や尿の変化から腎臓や肝臓が悪いのだろうと推定し、それらの薬を餌に混ぜて治療を続けておりました。

麻酔中に行った血液検査でも、肝臓や腎臓の状態を表す数値が高いことや腹水がたまっていることが分かりましたが、この時点ではそれ以上の詳しい状況は分からず、注射による投薬や水分補給のための補液などを行いました。

麻酔をかけている最中は、状態が安定しており、検査や処置も無事に終わったので、後は目を覚ますのを待つだけという状態でした。今後のことは、外部の研究者の方も交えて治療の方針を相談する予定でしたが、容体が急変し息を引き取りました。本当にあっという間のことでした。

 

死亡後、すぐに解剖検査を実施しました。

はっきりと断定はできませんが、おそらく最終的な死因は止血異常によるものと思われます。

いろいろな臓器から、出血していた痕が確認され、最初に悪いと疑っていた肝臓にも異常が認められたため、それがこの止血異常に関連していた可能性が高いと考えています。

解剖結果からは、ルースがかなり厳しい状態だったことが伺え、この状態の中で、本当によく頑張ってくれていたんだなと思いました。

生前、ルースはいつも強気で、猛獣という言葉がぴったりのジャガーでした。

いつも毅然とした態度で私たちを迎えてくれ、そして颯爽と運動場に飛び出す様子が印象的です。

母親としては、非常に優秀で2回の出産で計4頭のこどもを育て上げてくれました。そのおかげで現在では孫もおり、国内にはルースの子孫が沢山います。

私たちにとっても、貴重な繁殖の経験をさせてもらいました。

体調不良が顕著になってから短時間で亡くなってしまいとても悲しく、正直呆然としております。

しかしながら、これまでルースが教えてくれたことはたくさんあり、これらの経験と知識は、これからもずっと受け継いでいきたいと考えております。

今日、お昼にブログをアップしてから、ルースの展示場を心配そうに見つめてくださるたくさんのファンの方の姿も拝見し、ルースがいかに愛されているかを再確認いたしました。

このような残念な報告になってしまい、本当に申し訳ありません。

私たち自身も、元気に運動場を走り回るルースの姿をまた見たかったです。残念でなりません。

天王寺動物園には、もう一頭ジャガーのロンがおります。

この数日間、ロンもしんどそうなルースの様子を心配そうに見ていることがありました。

おそらく、ルースがいなくなったことで、精神的な負担も出てくるかもしれませんので、しっかりとケアしていきたいと思います。

 

これまでルースをたくさんかわいがっていただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

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