皆さん、こんにちは!
今日はアルダブラゾウガメの健康管理における取り組みについてお話ししようと思います。
その取り組みとは、、、
「採血トレーニング」です!!
カメは長寿という言葉を聞きますが、アルダブラゾウガメの寿命は約150年とも言われています
(誰よりも長生きしますね)
天王寺動物園で飼育しているカーブとナックルの(人生ではなく)カメ生の健康寿命がより長くなるように、ハズバンダリートレーニングを用いて採血を実施することになりました。
「現在の健康管理」では、
・ご飯はいつも通り食べているか
・ウンチの状態はどうか
・甲羅に異常がないか
・口の中の色や、傷・腫れがないか
・栄養バランスを整える
・体重をはかる
など、主に観察がメインの健康管理を行なっています。
「採血」で身体の中の状態を調べることによって、
・血液検査の結果を活かして適切な診断および治療をすることで、病気の早期発見や予防につながる
・定期的に採血をして記録をとることで、健康かどうかを判断する「基準値」を知ることができる
・未だ分かっていないアルダブラゾウガメの生態の解明につながる可能性がある
など、採血を行うことによるメリットが沢山あります!
すでに獣医と連携しながら採血トレーニングを進めています。
↓トレーニングの様子
https://www.youtube.com/shorts/014Bb_4_5BQ
甲羅をさすると首を上にあげるため、その状態で獣医が首に触ります。指で血管を探す→爪楊枝で刺激を与える→針先を潰した注射針で刺激する、という風に徐々に刺激になれてもらうように細かく段階を踏んでトレーニングを行っています。
トレーニングに協力してくれているカーブ&ナックルのためにも、成功したらその結果をしっかり健康管理に反映させていきます。
採血トレーニングは旧コアラ館の屋内展示場で日中に行っているので、もし見かけたら応援してくださいね。
アルダブラゾウガメ担当飼育員より
おまけ
屋内展示場でリラックスモードのマーラ「ムギ」