みなさんこんにちは。
冬真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか?風邪やインフルエンザが流行っているみたいなので体長管理には気を付けないといけませんね
今回は最近のアシカ達についてのお話し
当園で飼育管理しているカリフォルニアアシカは非常に分布域が広く北はアラスカから南はメキシコに生息している為、暑さや寒さは割と大丈夫です。大阪の冬は氷点下になることも少ないのでアシカ達は秋と変わらない様子です。
とはいえ、私達人間ならこの気温でプールに入ったらあっという間に体温が奪われてしまいすが、アシカ達は体表の毛や分厚い皮下脂肪のお陰で問題ありません
真冬でも優雅にプールを泳いでいます。
秋からは皮下脂肪を蓄えるため、食欲が上がり、メスのチョビで1日10kgぐらい、オスのガルーガだと15kgもアジを食べることもあります。(大きなオスだともっと沢山たべることでしょう)
1日3回給餌を行うので、1回3~5kgもの魚をペロリと完食です
カメラの目の前でアジをくわえるツガル(まだ2歳のオス)
餌を与える際は、飼育員が直接展示場に入ってトレーニングも行っています。トレーニングをする理由は健康管理の一環として体に触れたり、目薬をさす、検温・採血を行うためや場所の移動などをスムーズに行う為です。
最近のトレーニング風景はこちら📷
以下3枚もチョコ(メス)
フンタッチ(鼻先を緑のペットボトルに触れる)をしながら、体に触れる練習。
前肢(前ヒレ)を触る練習。お手ではありません。
後肢(後ろヒレ)も。
因みに、アシカで採血を行う際は後肢(後ろヒレ)から行います。
人間は腕から採血しますよねアシカは全体的には皮下脂肪が厚いのですが、後肢(後ろヒレ)は脂肪もなく血管が見やすくなっています。
そしてこんなところも…耳たぶ(くすぐったいのかチョコの顔が虚ろですね)
このように体の各所を触診ができると病気の早期発見や薬を塗ることもできるので、とても大事なことです。
他にはこんなことも
顔を観察するために顎を乗せて静止する練習(ユイ)
柵越しに目薬をさす練習(チョビ)
口腔内のチェックのため口を開ける練習(ガルーガ)
因みに口開けが得意なのはユイ。サインを出すと大きく口を開けてくれます。
今回はトレーニング中のツガルの写真がありませんでしたが、もちろんツガルも様々なトレーニングを行っていて、できることが徐々に増えています
と、言うわけでアシカ達は今年の冬も元気に日々を過ごしています⛄
今後もアシカ達にも協力をしてもらいトレーニングを続けていき、長く快適に過ごしてもらえたらと思います。
では、今日はこれでおしまいです
さようなら~