2月10日と2月11日の2日間、全国から動物園・水族館のスタッフが天王寺動物園に集まり、環境エンリッチメントを学びました
このワークショップでは、環境エンリッチメントについて学び、天王寺動物園の動物たちにエンリッチメントアイテムを作製し、行動観察から効果を測定しました。
どんなことをするのかは以前のブログに書いているので、今回は動物たちの反応をドンドンご覧いただきましょう

まずは、カリフォルニアアシカたち
アクリルの筒に穴をあけ、中に魚を入れています。
前足でバンバンたたいて魚を出していました
つぎは、チュウゴクオオカミ
こちらは人海戦術
とにかく大量のわらと木を運びこんで、モンモンの足や嗅覚に刺激を与えてみました。
その名も「外に出たら別世界!地形を変えるぐらいの変化を」
不思議そうににおいを嗅ぎまわっていました。
続いて、シシオザル
屋外と屋内に、手先をうまくつかっておやつをゲットできるフィーダー(給餌器)を設置
夕方には、子どものジャムはみずから青いタンクの中に全身入っていました
(はじめは「出てこれないかも…」と心配しましたが、何度も出入りしていました)
そのお隣、カニクイザル
柵の外につけたブラシにおやつを埋めました。
はじめての感触でおっかなびっくりですが、しっかり完食
クロサイには、枝や葉を引き抜く行動を促しました。
壊されないものをつくらないといけないので、参加者は頭を悩ませていましたよ
ふれんどしっぷガーデンのヒツジたちには…
草を引き抜く行動を促したり、
転がすとおやつが出てくるフィーダーを設置
真剣にフィーダーへ向き合ってくれています。
さいごにジャガー
吊り下げた木に触れようとしたり、
麻袋にも興味津々
とっても大胆に遊んでくれていました。
全国の動物園・水族館から集まったプロたちがつくるエンリッチメントのおかげで、動物たちの暮らしに刺激が増えました。
天王寺動物園としてはこれらのアイテムの使用状況を観察しながら、動物たちの暮らしがもっともっと良くなるようにアイテムの改良・改善をしていかないといけません
動物たちを差し置いて、いちばん刺激を受けたのは天王寺動物園のスタッフだったのかもしれません・・・