アジアゾウ(マレーシアゾウ)をご紹介します

みなさんこんにちは

3月11日にマレーシアからやってきてくれたアジアゾウ3頭の正式な公開が4月21日よりスタートしました

思い返せば、この1ヶ月は本当にあっという間でした。。。

長年待ち焦がれていた中で、無事に日本まで来てくれたゾウたち。
「本当に来てくれてありがとう」という気持ちは、一言では語りつくせません

今回は、そんな素敵なゾウたちを改めてご紹介したいと思います。

クラッ(Kelat、オス、推定年齢20歳)

クラッ 1番大きくて、牙がある個体

私がこの1か月で感じたクラッの印象は、「自己主張はしっかり、でも甘えん坊」です。
本来オスのアジアゾウは、このくらいの年齢になると群れではなく単独で生活することが多いといわれています。
そこで、天王寺動物園のゾウ舎にも、オスが単独で生活するための『エレファントハウス』を用意しています。

しかし、クラッはどうやらとても寂しがり屋のようで、メスの2頭と一緒にいたい様子が見られました。
そこで、マレーシアのスタッフの方とも話し合いながら、今現在はメスのために用意した「エレファントホーム」で、3頭一緒に暮らしてもらっております。
※獣舎の名前がややこしくってすみません

マレーシアのジャングルでは、クラッぐらいの年齢のオスでも、たまに群れにいたり、ふらっと群れから離れて単独になったりする個体もいるようです。
実際にクラッの行動を見ていても、メスの2頭と離れて行動しているときもあれば、2頭にべったり寄り添っているときもあります。

ただ、成熟したオスのゾウには、ホルモンの関係でマスト(ムスト)と呼ばれる、非常に攻撃的になる期間があります。
クラッにもメスの2頭とは完全に離れて生活することが必要な時期がくるはずです。

今後は3頭の様子を観察しながら、
3頭一緒にいるときもあれば、別々に過ごすときもある。
日によっても違うし、時間によっても違う。
そんな生活になりそうです。

ちなみに、クラッは英語表記ではKelatです。
「ケラッじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、マレー語ではeが「ウ」に近い発音になるため、日本語表記をクラッとしております。
ちょっと難しい名前かもしれませんが、ぜひ覚えてくださいね。

ダラ(Dara、メス、推定年齢14歳)
  1. ダラ 中ぐらいサイズで、小さな牙がある

ダラを見ていてまず感じるのは、「慎重派のしっかり者」ということです。
ダラは、いつも周囲の様子をよく観察しています。
そのため、様々な変化に気づいていたり、私たちの行動をジーっと見ているなぁと感じることがよくあります。

そして、少し年下のアモイの面倒をよく見てくれます。
新しい場所に行くときはちゃんとアモイがついてきているかを確認したり、アモイを先に行かせて自分は背後に注意を向けていたりと、見ていて立派なお姉ちゃんっぷりに驚かされます。

きっと新しい環境でダラ自身も不安なことがたくさんあるはずです。
それでもアモイを気にかける様子を見るたびに心の中で何度「ダラありがとう」とつぶやいたか分かりません。

その一方で、マレーシアのスタッフさんに、誰よりも甘えん坊な様子を見せてくれることもあります。
そんな姿を見ると、こちらもホッとします。
同時に、これからは私たちがダラを支えられる立場になれるように頑張らないと!と強く感じています。

ダラのペースに合わせて、ゆったりと過ごしながら、日本での生活にも、私たち日本のスタッフにも、もっともっと馴染んでほしいと願っています。

アモイ(Amoi、メス、推定年齢9歳)

アモイ 1番小さい

アモイの魅力は、なんといっても「天真爛漫なチャレンジャー」なところです。
アモイはまだまだ幼く、とってもよく遊びます。
砂の上で寝転がったり、水浴びをしたり、泥遊びをしたりといったいろんな行動を早いうちから見せてくれました。
また、いろんなものを体に振りかけるのが大好きなアモイは、餌の乾草をいつも頭や背中に乗せて走り回っています。
私たちとしては、身体の上ではなく口に入れてほしいな。。。っていう場面もたくさんありましたが

食べ物のことになると、どうしても身体の大きいクラッやダラに好きなものを取られてしまうこともあります。
そのためアモイは、好きな食べ物を見つけると、できるだけ早くゲットして、歩きながら食べるという”アモイなりの技”も身につけてきたようです。

とはいえ、そんな工夫をしなくても、アモイが好きな食べ物をしっかり食べられるようにする工夫が必要です。
今は園内で採れる野草なども集めながら、好みを探っているところです。

アモイの好きなものをもっとたくさん知れるといいなと思いますし、
これから好物がどんどん増えていったら嬉しいので、いっぱい探していこうと思います

幼い分、怖いと思うことも多いようで、そんなときはダラに鼻を伸ばしてよく助けを求めています。
そして、先ほどもお話しした通り、ダラがちゃんとその助けに応じてくれているので、アモイもいろいろなチャレンジができるのかな?と思っています。

3頭それぞれ、まだまだ新しい発見がありそうです

今回ご紹介した3頭の性格については、あくまでも、今の時点で、私個人が感じている印象です。
もちろん、これからまた違う面が見えてくると思います。

それぞれ本当に個性的で、これからまだまだ新しい一面を発見していくのだと思います。
ですので、今回は「今の時点での紹介」として読んでいただけたら嬉しいです

これからのゾウたちとの暮らし

ゾウたちが来てくれてから、毎日、いや、毎時間?驚かされっぱなしの生活です。

まだまだ勉強しないといけないことも、反省しないといけないこともたくさんあります。
それでも、見ていてホッとすることや、工夫が成功して「やったね!」と思えることも少しずつ増えてきました。

長年ゾウに接してこられたマレーシアのスタッフの方々の高い技術力に圧倒されつつ、マレーシアの方々やこれまでゾウに関わった先輩方に質問をしまくりつつ、毎日いろんなことをゾウにも人にも教えてもらっています。

進むスピードの速いゾウたちに置いていかれないように、私たち新生ゾウチームも全力で奮闘中です。

まだまだ足りない部分はたくさんあると思います。
それでも、新たにスタートしたゾウたちとのこれからの生活を長い目で応援していただきたいですし、そう思っていただけるように努力を続けていきたいと思っています

みなさんにもお伝えしたいことは、本当はまだまだ山ほどあります。
でも、ひとまず今回は、ゾウたちのことを改めてご紹介できて光栄です

ぜひ、実際にゾウたちに会いに来てください

おまけ

最後に、先日とてもほっこりした場面を、みなさまにも少しおすそ分けです。

マレーシアで暮らしていたとき、夜間は隣同士ではありましたが、3頭それぞれの部屋で過ごしていたそうです。
一方、新設の「エレファントホーム」は、夜間も群れの仲間が同じ部屋で一緒に過ごせることを目指して建設しました。

そして、彼らがこの「エレファントホーム」で初めて、一緒に夜を過ごした日、素晴らしい瞬間を目撃することができました。
その様子がこちらです。

3頭が寄り添って、横になって寝ている姿です

ゾウは警戒心が強く、立ったままで眠ることも多い動物です。
このように横になって眠るのは、安心したときだけの、短い時間だといわれています。

この姿を見たときは、本当に感動して、嬉しくてニヤニヤが止まりませんでした

現在は、3頭がずっと一緒だとクラッが寝ているアモイとダラを起こしてしまうことが多く、
アモイが寝不足気味だったため、クラッだけ鼻の届くお隣の部屋で寝てもらっていることが多いですが、
この様子は是非みなさまにもおすそ分けしたかったのでアップすることにしました。
ダラとアモイは毎晩こんな感じで寝ています
よければ想像しながら一緒にニヤニヤしてくださいね

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