みなさんこんにちは
連日になりますが、昨日は世界サイの日でしたので、当園で飼育中のクロサイ・ライの紹介をしました。
まだご覧になっていない方は、先にそちらをご覧ください。

ということで、今日はサミアの紹介をしたいと思います。
サミアは2013年9月14日にドイツのライプツィヒ動物園で生まれ、2歳になるちょっと前、2015年6月11日に天王寺動物園にやってきました。
小さな体で、海を越えて飛行機ではるばる大阪までやってきてくれたんです。
その時の写真は、先日誕生日のときにお見せしましたが、こちらですね。

昔、天王寺動物園に到着したばかりのサミア
まだまだあどけない表情がなんともたまりません
この頃から今もサミアはとってもマイペース。基本的にはあまり物事に動じません。
来園当時の担当者曰く、その辺りがライとは真逆だったとのこと。
また運動神経がいいのか、ほかのサイが登らないような場所にも上るのが大好きです。
運動場中央の植え込みのところにはよく登ります。
ちなみに、ライの上にもよく登ります。笑
どういうことかと言うと、寝ているライ君に乗りかかってゆり起こしたりすることも多く、発情ではない日に「サイが交尾してるかも?!」という連絡が入り、急いで見に行くと、乗っているのはサミアだったりするということがよくあります
そうやってくっついているかと思えば、ごはん中は近づいてきたライに威嚇をしたりするという、非常に自由奔放な性格をしており、ライ君はそんなサミアに困惑していそうなときもありますが、なんやかんや2頭はずっと仲良しで過ごしております
しかし、今は繁殖を目指してそんな2頭には別々で暮らしてもらっています。
本来、クロサイは単独で生活する動物で、繁殖の時期だけ一緒にいるのが通常です。
実際に、ずっと一緒にいたときには、繁殖行動が減ってしまっていたのですが、別居⇔同居の繰り返しを始めてから繁殖行動がやや増えているように見えます。
動物園は、希少動物の保全施設です。
そのため、繁殖という部分はとっても大切な要素です。
昨日お見せしたライ君のこどもの頃のような可愛い赤ちゃんに会えますように、2頭のフォローをしながら頑張っていきたいと思います。
みなさま是非応援よろしくお願いいたします。
さぁ、みなさんはこの2日間でサイにご興味をお持ちいただくことはできましたか?
実は、一昨年前のサイの日にも、たくさんのブログを書きました。
今回お話していない野生のサイのことも書いていますので、もしご興味をお持ちいただけた方がいらっしゃいましたら、そちらも見てみてください。
世界中のサイがゆったりと過ごすことができる世界になりますように